あるじゃないか、院内いじめ

相変わらず毎日実習に行っています。

 

4月から始まった実習は、院長による「院内いじめないよアピール」によって開幕したのですが、余裕でいじめが存在したので驚きました。

しかも、それが院長自身の手によって行われているとは。

 

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あの日の言葉が砂のように崩れ落ちていく……

 

この医院では、院長の求める人材というのがかなりはっきりしています。

具体的には、

 

「声の大きい人」

「はきはきと早口で喋る人」

「てきぱきと動く人」

「勝ち気で院長に食ってかかってくるくらいの人」

 

というのが院長の好みです。

 

多少患者さんの扱いは雑でもOK。

体育会系のノリというと分かりやすいでしょうか。

 

そのため、スタッフは皆院長好みのそんな感じの人で揃えられているのですが、一人だけ、違うタイプの人がいるんです。

その人はYさんといって、歯科衛生士の資格を持っています。

 

とても穏やかな性格で、動作も喋り方ものんびりしている、ほんわかした雰囲気の女性です。

実習生のわたしにもすごく優しく接してくれます。

 

他のスタッフはみんな気が強くて、忙しい時など声をかけたらそれだけで「声をかけるな~ッ!」と怒りだすんじゃないかとおもってしまうような鬼のオーラを発していることが多々あるのですが、Yさんだけはいつも「うんうん~それはね~」と穏やかに教えてくれるのです。

 

この荒れ果てた大地に一輪だけ咲く小さな花。それがYさんです。うう。

 

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Yさんと接するとその温かさに感動して泣きそうになるのだ

 

しかし、それを気に入らないのが院長です。

 

体育会系ノリを求める院長は、それができないYさんに「何にもできない奴」というレッテルを貼って、冷たく接しているんです。

 

Yさんがアシストにつくと明らかに不機嫌な態度になり、指示を仰いでも無視したり、わざと治療のスピードを上げてついてこられないようにして、「遅い!」と怒ったり、「お前のアシストはいらん」と言わんばかりにバキュームをひったくって一人で治療を始めたり、もうひどいものです。

 

そういう様子を見ると、横から院長の頭をひっぱたいてやろうかとおもう時がありますね。

 

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飛び出した眼球で眼鏡が割れたらいいな~ッ

 

実習先はとても古くて、正直「清潔・不潔」の線引きも曖昧な医院なので、なかなか歯科衛生士が集まらないようです。

仕方なく、歯科助手が衛生士業務をやっていたりします。

 

無資格者が患者の口に手を入れるのは違法なんですが、人不足の歯科医院では結構よくある光景です。

 

そういう背景もあって、自分の求める人材とは違っても、「有資格者だから」という理由で採用したのかもしれませんが、それはお互いにとって不幸だなと感じます。

 

こういう事例は山ほどあるのだろうけれど、どんなに人が不足していて苦しい状況でも、「ちょっとうちの医院には合わないかな」と感じたら、責任持ってそう伝えるのも院長の役目だとおもいます。

 

院長とYさんの様子を見るたび、自分が就職するときも、院長の方針や求めるスタッフ像というのはきちんと確認しようとこころに刻んでいます。

 

 

ちなみにわたしも時々バキュームをひったくられたり、受け渡しの時に手のひらに思い切り器具をパァンッッと叩きつけられたりしているので、「いつか殴る~」とおもってます。

 

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みてろよ~

 

辛い実習も、残り数か月になりました。

明日もこころを無にしてがんばるゾ!