ハイエナズクラブのプロフィールに「寿司が大好きだよ!」と書いた。
今日はそれに至った経緯を書く。
寿司はかなり好きだ。
誕生日、寿司。
旅行、寿司。
合格祝い、寿司。
結婚、寿司。
葬式、寿司。
人生は寿司でできている。
苦手な人ももちろんいるだろうが、基本的にはかなり多くの人が好んでいる食べ物であるとおもう。
今回の話で重要なのはまさにこの点で、このあまりにもメジャーな好物である「寿司」を素直に好きだと言えるかどうか。
好きな食べ物を答えるとき、人間が問われる。
わたしは昔、好きな食べ物を聞かれると「炊き込みご飯」と答えていた。
会社の先輩に、その答えはいかにも素朴でモテのお手本だ! と絶賛されたこともあり、かなり長く使っていた回答だったが、特にモテなかった。
そんなある日、テレビを見ていたら、米津玄師がインタビューを受けていた。
好きな食べ物はなんですか? と聞くインタビュアーに彼は「寿司」と言ったのだった。
感動した。
寿司が好き。
寿司が好きなのか。
なんて素直な回答なんだろう。
わたしも寿司が好きだ。
なにが炊き込みご飯だ。
寿司が好きだ。
寿司が好きだ〜!
わたしはそれ以来、米津玄師の大ファンである。
曲は2つくらいしか知らないが、精神のファンだ。
テレビを消して窓の外を見ると、なんとも月が綺麗な夜で、澄んだこころで見上げると、月の隣に寿司の形の星座が輝いていた……。
嘘だが、ともかく、いくら炊き込みご飯が好きでも、炊き込みご飯と寿司が並んでいたら当然寿司を食べるだろうということに気づいたのだ。
わたしは昔から素直でなく、ダメと言われたらやり、やれと言われたら寝ている間に、部下も持てなきゃピアノも弾けない大人になってしまった。
これからもそうやって生きていくのか?
炊き込みご飯にもまったく失礼。
もうあまのじゃくは嫌だ。
素直な人になりたい。純粋にそうおもった。
それからは、大きな声でハキハキと「寿司です!」と答えている。
もっと具体性を求められた場合は、「中トロです!」と言っている。
君の好きな食べ物は何だ。
それは寿司と並べたときにも、自信を持って好きと言えるのか?
今一度自分の胸に手をあてて考えてほしい。