サク山チョコ次郎vsアルフォート

お菓子を食べし者の多くがこの問題にぶつかるであろう。

サク山チョコ次郎はアルフォートより勝るか否か。

 

わたしの答えは、否……。

しかしこれも、長考の末、血反吐を吐きながら導いた結論だということを伝えておきたい。

 

はっきり言って味は互角。

サク山チョコ次郎のビスケットはさすがに軽すぎるのではと感じたこともあったが、あの軽さが過激なチョコレートの甘さを受け止めて調和を生み出していると考え直した。

 

アルフォートのチョコレートはサク山チョコ次郎よりあっさりしているが、ビスケットより一回り大きいことでバランスをとっている。

 

どちらも素晴らしく、しかし、アルフォートの独壇場だったチョコ×ビスケット菓子界に楔を打ち込んだという点でサク山チョコ次郎の功績は偉大であり、後世に名を残すことは間違いないであろう。

 

それでもアルフォートが勝ると感じるというのは、わたしの頭が固いのだろうか。思い出で補正された、公平さを欠いた審査だろうか。そう感じない訳ではないが、しかし。

 

アルフォートは薬局で80円の時があることと、いちご味があること、加えて、やはりあの船の絵がとても格好良い。あの船には気品と静謐さが備わっている。

 

ビジュアルの点で言うと、サク山チョコ次郎のビスケットには「いっチョにたべよ!」「だいチョき」等の意味不明のメッセージがプリントされており、若干不快である。

誰の視点で誰と「いっチョ」で、誰が誰を「だいチョき」なのか。わたしはこういった子供騙しのユーモアは気に入らない。

 

さあ、君たちはどう思うか。

冬休みの宿題としよう。