週刊ゆふあや 仕事辞めた

月曜日

仕事を辞めた。

嫌なことが積み重なって、上手くふるまえなくなってきて、このままじゃ良くないなとずっと思っていた。

結局、耐えきれなくなり、とても忙しい時に無責任に辞めていった人間として、皆に嫌われて去った。

コロナウイルスの影響で就職難のこの時に、正気ではないと思う。

でも、国家資格パワーで再就職は何とかなるだろう。何とかなるだろうと信じている……。ウウ、不安だ……。

帰ると、夫がケーキとエビフライを買ってきてくれていた。

仕事を辞めさせてくれた上、お疲れ様と言ってケーキを……。

なんか申し訳なくて泣いてしまった。

 

火曜日

せっかくなので旅行でも行ければいいが、そうもいかないので、家で過ごす。

仕事を辞めてもあまりスッキリとしない。嬉しい気持ちもあまり無い。

ハリーポッターと炎のゴブレット」を読み終えた。

この巻はミステリ的な要素もあって面白かった。

最近よく思うのは、ファンタジーにこそリアルが必要で、ミステリにはファンタジーが必要なのかも、ということ。

夢みたいなファンタジーは面白くないし、夢の無いミステリも面白くないから。

 

水曜日

体調が悪く、とても眠い日だった。

夫が夕方外出すると、そこでぷつりと糸が切れたように眠ってしまった。

起きると20時で、そのまま朝まで眠ろうかとも思ったが、食事と風呂をやっていくことにした。

レトルトカレーを食べ、湯船に浸かると、自分がグニャグニャの不定形モンスターから人間らしい形になったようで、ちょっと辛かったけどやってよかったな、と思った。

 

木曜日

購入したラグが届いた。セールで半額だったのだ。

これまで敷いていたマイクロファイバーのものは手触りがあまり好きではなく、今回は綿にした。裸足で踏むと、サラサラして気持ちいい。

天気が良かったので、仕事に行く時に使っていたリュックを手洗いした。

とてもサッパリした気持ちになった。

その後、中止になったKIRINJIのチケットを払い戻しに行った。

KIRINJIの生演奏、聞きたかったな。

 

金曜日

ハリーポッターと不死鳥の騎士団」を買って読み始めた。

ここからが物語の本番だ。

夜は金曜ロードショー「レディプレイヤーワン」を見た。

シャイニングを見返したくなった。

 

土曜日

カクヨムというサイトに自分の小説を載せた。

わたしが初めて書いた小説。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054909491400

私が務めていた歯科では、昼休みにひとつのテーブルを囲んでヒルナンデスを見ながらおしゃべりをするという習慣があった。

まあこれも仕事のうちだと思って適当にやっていたのだけれど、去年、仕事そのものと、職場の人間関係が嫌で嫌でたまらなくなって、そうやって過ごすのがちょっと厳しくなった。

精神をそこから引き離すために昼休みには空想に耽り、ちまちまとスマホで文字を打って、小説にした。ちゃんと完成したけれど、代わりに職場の人達からは嫌われた。(同じテーブルにいるのにロクに喋らないヘンテコで嫌な奴!しゃーない)

これを昼休みに暗い精神状態で書いてたんだなって思うとまた味わい深いと思う。

面白いでもつまらないでも、感想を教えてもいいよという人は教えて下さい。