週刊ゆふあや 私の方がエウーだよ

水曜日

昨日の深夜はとてもよく飲み、よく眠ってくれた。おかげで体も休ませられたし、一人でゆっくりストレッチもできて(抱っこと授乳で体が痛い……)、TVerで「相席食堂」と「ゴッドタン」も見ることができた。相席食堂のランジャタイめちゃめちゃ面白かったな。寝ている夫を起こさないように笑うのが大変だった。

午後は気分転換に、少し一人で外出させてもらう。スタバで桜のフラペチーノを飲んだのだが、トッピングの生八ツ橋をストローで食べたらあんまり上手く行かなくて、口の周りが汚くなった。恥ずかしかったので、これから飲む人は、注文したらスプーンを取るのを忘れない方が良い。スプーンを取りに行くのを面倒がらない方が良い。

夕方、数ヶ月ぶりに足の爪を切る。大きくなったお腹が邪魔で、ずっと手が足の指先に届かなかったのだ。5ミリくらい伸びていた。さっぱりした。

 

木曜日

赤ちゃんが午前3時から7時まで、4時間泣き続けた。

その間もちろん授乳もしているし、オムツも替えているし、その他あらゆる事をやったのだ。赤ちゃんは少しウトウトしたり、20分くらい寝たりとかはあったけど、4時間ほぼずっと泣いていた。泣きながら時々「エウー」って言うのが可愛くて大好きなんだけど、今日ばかりは「私の方がエウーだよ……」って言ってしまったね。

 

金曜日

赤ちゃんの体重測定で、病院へ。

体重はいいペースで増えているそうで、とりあえずほっとする。測定直後に爆でかうんちをしたから、その分盛られていた事にはなるが。

帰りに「(赤ちゃんの)足が寒いんじゃないの?」と言ってくる婆に遭遇。インターネットでよく見る話だけど、本当に存在するんだ、と思った。この先の人生では、精一杯黙ることを覚えなよ。

 

土曜日

育児に必死であまり頭が働かない所に、かなりダウナーになる出来事があり、精神がやばくなってメソメソ泣いてしまう。夫も同じように疲れているのに、私を慰めてくれて、一人で外出もさせてくれた。心が暗くなりすぎて正直外出という気分では無かったんだけれど、言われた通りに外に出て、ポッドキャストを聞きながら少し電車に乗って、本屋をウロウロすると、だんだんと気持ちが落ち着いてきたのを感じてほっとする。

聞いてたのは「アンガールズのジャンピン」なんだけど、そんなこと言って大丈夫か……?ってこっちが心配になるレベルで性格の悪いラジオで凄い。

お礼にハーゲンダッツを買って帰宅すると、夫にミルクを貰ったばかりの赤ちゃんが、気持ちよさそうにすやすやと眠っていた。

 

日曜日

赤ちゃんがよく眠っていたので、深夜に映画「パンズ・ラビリンス」を見た。先日見た「シェイプ・オブ・ウォーター」がとても良かったので。

深夜に一人で見ていたせいもあるかもしれないけど、めちゃめちゃ怖かったな。これまで見た中で1番怖い映画かもしれない。「シェイプ・オブ・ウォーター」と出てくるモチーフは似ていて、どちらも主人公は夢見る女性なんだけど、「パンズ・ラビリンス」の少女は、夢を見ざるを得ない、夢を見ないととても生きていられないという状況で、話が進むほどに見ている方もその絶望に沈められる。ずっと、もうやめてくれよって思いながら見ていた。面白かった。

 

月曜日

赤ちゃんをあやしながら大江千里の「夏の決心」を歌っていて、「下駄を揃えたり」っていう歌詞が本当に良いなと思った。長い休暇でなければ下駄なんて履こうと思えないし、ましてや揃えるなんてとてもできない。夏休みの良さ、というか、長い休暇が人間にもたらす余裕、その素晴らしさが、この短い詞に詰まっている。

牛乳が余っていたので、パンナコッタにした。明日固まったら食べる。

 

火曜日

赤ちゃんを病院に連れて行く。なんと、体重が減っていた……。ミルクの量を増やす相談等をして、引き続きこまめに様子をみることに。

私の方はといえば、帝王切開の傷の上部に麻痺が残ってしまった。神経が傷ついたことによる感覚の麻痺だ。数年前、親知らずを抜いた時にも同じように麻痺が残った経験があるので、またかーという感じ。運が悪いな。

前回は下唇と下顎だったので、さすがに気になってブロック注射やレーザー治療に必死で通ったが、結局のところ、神経の修復は自分の回復力に頼るしかないので、今回は何もせずに治るのを待とうと思う。

帰宅して、昨日作ったパンナコッタを食べた。本体は上手にできていたが、一緒に作ったカラメルソースは、冷蔵庫に入れておいたらただの飴の塊になっていて、レンジで溶かして上にかけたら一瞬で固まってまた飴に戻ってしまった。一応食べてみたら、めちゃめちゃ歯にひっつくし、溶けるのにも時間がかかるしで、歯科衛生士としては許せない存在であった。夫の歯に被害が及ぶ前に処分しなくては。化け物を生み出してしまった科学者って、こういう気持ちかな。