赤ちゃんの好きなもの

生後1ヶ月でもう好きなものがあるなんて、素敵なことだ。

 

その1 ドライヤーの音

うちの赤ちゃんはドライヤーの音が好きで、そばでドライヤーをかけ始めると、ぴたりと泣き止んで聞き入る。かけ終わると、また泣き出す。最近は赤ちゃん泣き止ませ用のアプリを使ってドライヤーの音を聞かせているが、これも、もう寝たかなーと思って音を消すと泣き出すので面白い。どんだけ好きなんだ。

アプリに搭載されているということは、ドライヤーの音が好きな赤ちゃんは多いのだろう。胎内の音に似ているからだという説を見かけたが、見るもの、聞くもの、触れるものすべてが初めての世界で、知っている音を聞くと安心するというのはすごく理解できる。ほんの10ヶ月過ごしただけの場所だけど、人生1ヶ月の赤ちゃんからしたら、立派な故郷なのだなあ。

 

その2 魔法のラトル

まだどのくらい目が見えているのかわからない。なんか見ているような気がするなあというくらいで、確信が持てないことがほとんどだ。でも、この「魔法のラトル」だけは明らかに見ている。

正式な名前は「本物のレジ袋音収録 泣く子もケロリ!魔法のラトル」というらしい。ボタンを押すとシャカシャカとレジ袋を擦る音がする仕組みになっている。

とにかく、これを目の前にかざすと、赤ちゃんはじーっと見つめるし、動かせば目で追いかける。軽くぐずっているような時でさえ、これを振ると泣くのをやめることがある。

出産前に準備した「こぐまちゃん」の可愛いラトルや、飛び出す絵本、手作りのぬいぐるみもあるけれど、こちらにはあまり興味を示さない。好き嫌いというよりは、はっきりとした赤色だから今の月齢で見えやすいとかあるのかもしれない。そうだと思いたい。

 

その3 抱っこと歌

抱っこしたらそれだけで泣き止んで寝ちゃうパターンの時、本当に可愛くてたまらない。私に抱っこしてほしくて泣いちゃう存在がそこにいたら、愛しすぎて多少頭がおかしくなっても仕方ないでしょう。

抱っこしただけでは泣き止まないことももちろんある。そういう時は、抱っこしながら歌を歌ってやる。そらで歌える歌となると、どうしても90年代J-POPばかりになってくる。私が歌うジュディマリスピッツで安らいで、腕の中で眠ってしまう赤ちゃん。歌うのをやめた途端にまた泣き出す赤ちゃん。そんなに私の歌を聞きたいのかい。そんな人はこの世に君だけだよ……。

 

その4 縦に抱っこされること

最近は縦の抱っこにハマっているらしく、横抱きして泣き止まない時でも、縦抱きに変えると泣き止むことがある。見える景色が変わって面白いのだろうか。それとも、吐き戻ししやすい体だから、縦の方が体が楽だったりするのかな。いくら考えても、本人にしかその理由はわからない。

抱っこ紐に入れてやると特にご機嫌で、入れたらすぐに眠ってしまう。だから、泣きわめいている時などは重宝するのだが、下ろせば起きてまた泣くので、ずっと抱っこ紐状態でいるハメになる。疲れていて横になりたい時など、赤ちゃんのご機嫌を取るか、泣き声を聞きながら横になるか、選択を迫られる。