週刊ゆふあや 帽子を諦めきれない

水曜日

助産師訪問があった。ミルクの量について相談したが、明確な回答は避けられた。病院でも、そろそろ飲む子と飲まない子で差が出る時期だと言われていたし、きっぱりと言えるものではないのだろう。

夜勤の時間に「アベンジャーズ エンドゲーム」を見る。最高。ここまで追いかけてきて本当に良かったと、心底思った。夫から重大なネタバレを受けてムカついていたが、そんなの関係なくなるくらい良かったし、かなり泣けた。

「シリーズ多すぎ。エンドゲームまでなんとか端折れないの?」と誰もが思う事だろう。私もそうだった。でも今は、ファンが「順番通りに全部見ろ」と言ってくる理由がよく分かる。エンドゲームに参加したければ、それが最良の道なのだ。アベンジャーズひとりひとりの物語、どれも面白かったよ。

5月にやるドクター・ストレンジの新作を映画館で見たいので、そのためには何を見ればいいかと夫に尋ねると、「スパイダーマン」を計7本と、できればドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」と、余裕があれば「ヴェノム」も2本見たほうが良いかもしれないとの事。ウワー。間に合うかな。

 

木曜日

赤ちゃん、初めての予防接種。

注射が3種と、経口1種。一気に注射を3発も打つなんて自分がやられたらめちゃめちゃ嫌だな……と思うが、同時接種が当たり前らしい。

赤ちゃんは針を刺されて3回とも泣いて、その後はすぐにけろっとしているように見えたのだが、待合室でまた怒ったように泣き出した。「なにをした〜!!(プンプン!)」と言っているっぽかった。ごめんごめん。頑張ったね。

副反応で熱が出るかもしれないと言われて怯えている。生後2ヶ月の小さな体が熱を出してぐったりしていたら、怖すぎて泣いちゃうよ。

 

金曜日

赤ちゃんは発熱しなかった。本当に良かった。

スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」を見る。MCUスパイダーマンは本当にキュートだな。サム・ライミ版のイメージが強かったから、初めて見たときは「なんだこの明るいスパイダーマンは!?」って思ったけど、だんだんこっちの方が好きになってきた。

 

土曜日

保育園見学に行く。

1歳から入れられたら最高なのだが、世の親達は大抵そう考えているので、1歳児は超〜〜〜〜狭き門になっている。なので、0歳児から入れようということは決めていて、あとはその時期をどうするか考えるのと、途中入所なので、近いところに空きがでるかどうかは運任せという感じである。

それにしても、今時の保育園は本当に素敵だね。明るくて綺麗で、穏やかそうな先生ばかりだった。私は教育系のスパルタ幼稚園に行かされていたせいで、幼少期は最悪の思い出ばかりだ。赤ちゃんと一緒に私も入所して、人格形成をやり直したいと思った。

 

日曜日

カルディで買ったビャンビャン麺を食べた。美味しかった。

あすけんが毎日「プルーンを食え」と言ってくるので、干したプルーンも買った。初めて買ったけど、味は完全に想像通り。食べるとき手がベタベタになるなあと思った。

ろくに何もしなかった日でも、カルディに行くと少し何かしたような気分になる。

マーベルのドラマ「ワンダヴィジョン」を一気見した。切なくて、最終回はポロポロ涙が出た。ドラマはオマケみたいなものかと勝手に思っていたけど、知らないと今後影響が出そうな重要な出来事だった。

 

月曜日

外出の予定があり、肌寒く雨も降っていたので、赤ちゃんに帽子を被せることにした。

妊娠中に、アカチャンホンポで一目惚れして買ったもので、真っ白でポンポンの耳がついている。とてもかわいい。私はずっと、これを赤ちゃんに被せる日を楽しみにしていた。

赤ちゃんを抱っこ紐に入れ、いざ帽子を被せると、大号泣。嘘だろと思いつつ帽子を外してやると、ピタリと泣き止んだ。こっちが泣きそうだった。

もちろん傘をさして出かけたが、風が吹くと細かな水滴が赤ちゃんの頭にも降りかかる。「ほら、のんちゃん。頭が濡れてるよ。やっぱり帽子を被ったほうが良かったんじゃないの……」胸の中で眠る赤ちゃんにそう言うと、夫に「お母さんってよくそういうこと言うよね」と言われた。確かに。そしてそういう時、子供は大抵「うるせーな」としか思わないのだ。言うだけ無駄どころか、ウザがられてマイナスである。

今後は気をつけようと思いつつ、やはりあの帽子を被せることを、諦めきれない自分がいる。

 

火曜日

赤ちゃんを連れて公園に行き、ベンチに座ってコーヒーを飲んでいると、赤ちゃんが泣き出してしまった。すると、5歳くらいの男の子が走ってきて「大丈夫?」と聞いてくれた。基本的に声かけられるの嫌なんだけど、これは嬉しかった。

インターネットからなるべく離れたいと思っているのに、今日もインターネットを見てしまう。漫画の実写化が嫌だ、やるならちゃんとやってほしいと言っている人が沢山いた。

私はその感覚がいまいち分からなくて、好きな漫画は好きな漫画として存在してるんだから、そこから先はどうでも良くない?って思う。例え自分が原作者だったとしても、どうでもいいから好きにしてくれって言う気がする。

インターネットを見ると反対の声が強いように感じるだけで、実際には大半の人が歓迎しているのかもしれないけど。(映画の動員数ランキングの上位は、漫画の実写化とアニメが殆どだから)