週刊ゆふあや 一生懸命呼吸

水曜日

ヨシモトムチッ子物語」のことを急に思い出した。

吉本の芸人をモチーフにした虫のキャラクター達がドタバタするアニメで、確か「おはスタ」のワンコーナーとして放送していた。コロコロコミックで漫画もやっていたと思う。当時小学生だったので、よく目にした。

山田花子てんとう虫とか、ココリコミミズ?とかがメインキャラだった。そのくらいなら分かるのだが、急に「Mr.オクレみのむし」が出てきて「誰??」となった記憶がある。(今もどういう芸人なのか知らないままだ)

 

木曜日

映画館に「ファンタスティックビースト ダンブルドアの秘密」を見に行った。

降板したジョニー・デップに代わりグリンデルバルド役を務めたマッツ・ミケルセン。すごく良かった。

もちろんジョニー・デップも、かなり危険な香りのするグリンデルバルドとして、個性が強くて良かったのだが、知的で狡猾というよりは、ワイルドが強い。なので、2作目の演説のシーン。それによって大勢の魔法使い達を洗脳し、自分の信奉者にするという所は、少し説得力に欠けるなあと以前から思っていた。

マッツ・ミケルセンは、優しいようにも怖いようにも見える表情で、話術と微笑で人々を虜にしていく賢い悪党として、私の中のイメージとはピッタリ重なる。ダンブルドアの親友なのだから、やはりダンブルドアと同等で、似たところのある人間なのだろうと想像していたから。

そして、タイトルの「ダンブルドアの秘密」だが、最初はグリンデルバルドと親友であることを指しているのかと思っていた。しかし、このことはハリー・ポッターの中ですでに触れられている周知の設定なので、秘密という程ではない。考えながら見ていて、その「秘密」が何なのか、最後の最後で自分なりに理解した。ああなるほど。すごく面白かった。

余韻に浸りながら映画館のトイレで鏡を見たら、黒いシャツの左胸に赤ちゃんの吐き戻しが盛大についていた。ワオ。いつか、肩にガーゼを乗せたまま外出してしまう日も来そう。

 

金曜日

映画の見すぎで疲れている気がしたので、今日の夜勤は何もせず横になっていた。そしたら結構回復した。

昼間は赤ちゃんと公園へ。藤棚の下に座って、赤ちゃんに藤の花を見せた。藤は結構香りが強いことを知る。赤ちゃんも感じただろうか。

デカくて黒いハチが沢山いて最初は少し怖かったが、完全に藤にしか興味が無さそうだったので大丈夫だった。何度も何度も繰り返し、藤の花の蜜を吸っていた。

夕方、気温は大体22〜23度くらいだったと思う。窓を開けて換気扇をつけ、風の通り道を作っておいたら、半袖で暑くも寒くもない、ちょうど良い室温になった。いい季節だなあと思っていたが、ふと赤ちゃんを触ると、頭にしっとりと汗をかいている。半袖の下着に半袖ロンパースだったが、慌ててロンパースを脱がせてやった。すると、顔の赤みが引いていき、機嫌も良くなった。

大人がちょうど良い時、赤ちゃんは暑い。気をつけようと思った。

 

土曜日

なぜかあまり眠れなくて、4時間の睡眠で覚醒してしまった。

夫が私を気遣って赤ちゃんを連れて外に出てくれたので、その間蒸気でホットアイマスクをつけて思いきり寝た。その時もあまり眠れはしなかったのだが、一人で静かな家の中、何も気にせず寝そべっているというだけでかなり癒やされる。

お世話の合間に赤ちゃんと一緒に寝ることもあるんだけど、うちの赤ちゃんは寝ている時「グー!グー!」と全ての呼吸を大切に、一生懸命吸って吐く。その時点ですでにうるさいのに、さらに時々「ピェー!」とか「エッ!」とかデカい声で発して私をビビらせて、また「グー!グー!」と寝るというのを何度もやるので、余計疲れてしまう。

 

日曜日

活動量計を導入した。

Xiaomiの「MI BAND」という安くて有名なやつで、しかも型落ちのものにしたので、どんな不具合があっても、サポートに100回無視されても、文句の言えない値段だった。

運動時の心拍数と歩数と距離、あとは睡眠ログがとれればとりあえずは十分なので、今の所いい感じだ。ただし、つけ心地は悪い。あとダサい。今後生活に馴染むようならカッコいいやつ買おうかな。

早速着けてzumbaをやった。

 

月曜日

初夏の陽気。赤ちゃんを抱っこ紐に入れて外出したら、暑くて汗だくになってしまった。人間と密着しているのだからそりゃそうか。

自分が汗だくになっても何も困らないのだが、赤ちゃんの熱中症は心配。携帯扇風機で風をかけながら、早足で帰った。赤ちゃんは特に問題なく元気だったが、私は気疲れもあってクタクタになった。

そんなときも、活動量計は帰り道の早足を「ファストウォーキング」と呼んで褒めてくれる。嬉しい。

 

火曜日

この1週間くらいで「ドクター・ストレンジ」の新作を見るための準備をしていた。

面白かったのは「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」とサム・ライミスパイダーマンの1と2 。3はちょっと詰め込みすぎで良くなかったけど、トビー・マグワイアがダメ女に弄ばれてる様子がかなり好きなので、また作ってほしい。

アメイジングスパイダーマン」の最後は本当にびっくりした。大切なものを失うのはスパイダーマンの宿命だけど、彼はさすがに失いすぎ。

「ヴェノム」は我慢して最後まで見た。

これでようやく「スパイダーマン ノーウェイホーム」が見られるぞ。楽しみすぎる。今すぐにでも見たいが、もうすぐ赤ちゃんが起きる時間だ……。