週刊ゆふあや ジャガイモを食べよう

水曜日

購入した服の型紙データを印刷しにコンビニへ。いつも行くコンビニとは別の所に行ったのだが、慣れない操作を一生懸命やって、ようやく印刷ボタンを押した所で、何のメッセージも無く入れた硬貨が全部出てきた。嫌になり、結局使い慣れたいつものコンビニに移動。そこのコピー機はなぜかいつも人気で、今日もすでに2人並んでいた。洋服2着分の型紙と仕様書で、合計400円くらい支払う。少し高いと思う。

 

木曜日

のんちゃんの昼寝中に、昨日印刷した型紙を使って生地の裁断をする。

本当は麻で作りたかったが、麻は洗濯するとすごくシワになる。特に今回はフリルの付いたワンピースで、フリル部分のシワは伸ばすのが面倒くさそうなので、「綿ポリ」という特殊な生地を買ってみた。綿とポリエステルのハイブリッドで、綿っぽさも残しつつ、ポリのようにシワを防ぐらしい。触ってみるとピンと張りがあって、いかにも扱いやすそうな布だ。水通しも必要ないのですごく楽。

 

金曜日

夜泣き、いつ終わるんだろうな〜。

趣味の裁縫を少し進めた。仕様書に「裏地を控える」と書いてあって、わからないので調べる。洋裁用語で、なんか上手いことずらして縫うと綺麗だよって事らしい。適当にそれっぽくやってみたけど、控えられているだろうか。

スーパーに行ったら鱈が安かったので、夕飯は鱈鍋にして、有吉の壁を見ながら食べた。もう中学生はエディ・レッドメインに似ている。

 

土曜日

もうかなり冬らしい気温で、暖房と加湿器を使い始めた。ヒートテックが存在しなかった頃、長袖の肌着は「ババシャツ」と呼ばれ、着るのはダサい事とされていたせいで、無駄に凍えながら暮らしていたことを思い出す。ジャージの長ズボンもダサ扱いだったので、真冬の校庭で半ズボンをはいていた。あほすぎる。

これまでつかみ食べに積極的でなかったのんちゃんが、突然何かを理解したようで、一生懸命おやきや芋をつかんで口に運ぶようになった。手からはみ出している部分はすんなり食べられるのだが、小さな握りこぶしの中に隠れてしまった部分は食べられなくて(手を開く発想には至っていない)、でも食べたくて、懸命にこぶしをしゃぶっている姿にキュンとする。

 

日曜日

シナぷしゅの新曲「Up late on christmas(よふかしゅ)」が、曲も映像も良すぎる。

今年のSpotifyまとめは、ほぼ全部シナぷしゅの曲だった。見ててまじでつまらなかった。

映画「グッドナース」を見る。

病院の隠蔽体質のせいで、院内で連続殺人をしている看護師が何年も野放しになっていたという、実話を元にした話。この看護師、「ふり」という感じではなく、本当に仕事ができて、優しくて、いい人なのだが、いい人すぎるという異常性がある。この人がどういう人間なのかが全然わからない。自分が無くなってしまって、命をコントロールできる立場にいることをアイデンティティにしているような印象を持った。

 

月曜日

水族館で買った下敷きのウミガメの絵がとてもリアルで、残った筆の質感もカッコよく素晴らしいのだが、どこにも画家の名前が書かれていない。これを描いた人のことを知りたい。

小川哲「君のクイズ」を読んだ。とても面白かった。難しくて全く答えがわからないクイズ番組を見ていても、1問だけ答えを知っているような事がある。それは自分の人生の中から取り出した答えなんだなあ。私も東大王とか魔法使いだと思ってた。

 

火曜日

映画館で「すずめの戸締まり」を見た。結構モヤモヤした。

お前の家業と教師の両立はどう考えても無理だろとか、すずめの性格が謎とか、そういう細かい気になる所も沢山あるんだけど、何より、「天気の子」と対になる話だったのに、結局……という所と、東日本大震災を扱う必要が本当にあったのか?という所を特に考えた。

同じ話でも別にいいんだけど、それなら震災を使う必要は無い気がして。いつまた大地震が起こるかわからない土地に住み続ける自分たちの事を思うと、時々本当に苦しくなるし、現実に閉じ師はいない。起こったら、起こる……。そういうキツい現実にフィクションの救いを足してしまうと、現実に生きる私は絶望するしか無くなってしまうじゃないか……。

ラケルに行ったら、バックヤードで店員が「みんなジャガイモ残すよね。私ジャガイモ好きだけどな……」って言ってるのが聞こえて、結構満腹だったけどジャガイモも頑張って食べた。