超高齢化社会を肌で感じる実習先

今日からまた、臨床実習が始まりました。

 

最初に悪い印象を持たれてしまうと後がすごく大変になりそうなので、初日はやっぱり緊張します。

 

私はマナーがなっている方ではないのですが、身だしなみを決まり通りに整えたり、入室前にコートを脱いだり、靴をちゃんと揃えたり、些細なことでも教えてもらったらお礼を言ったり、自分なりに精一杯の尊敬の気持ちを表現してみました。

 

向こうがどういう印象を持ったのかは聞かないとわからないけど、とりあえず今日は優しくしてもらえたので、ほっとしてます。(明日からどうなるかはわからないけどな~)

 

 

今日1日見学してみると、患者のほとんどが高齢者でした。

1日の見学でこんなに義歯(入れ歯)調整見るか?ってほど高齢者だらけで、超高齢化社会って本当に本当なんだな~とおもいました。

 

「歯なんて磨いたことねえよっ」なんて言ってる爺もいたりして、ここでの衛生士業務はやりがいがありそう、というよりもはや、やりがいしかなさそうです。

 

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衛生士が「1本差し上げるのでお家で使ってみてくださいね~」と言ったら、こう言い残して去っていった

 

あと、顔合わせの時に院長先生が「実習生いじめは人間として最悪だよね~!そういう人はここにはいないからね~!!」と大きな声でアピールして、スタッフに圧力をかけているのが面白かったです。

 

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少し不穏な空気にもなったけど、ありがたいことです

 

明日からまたがんばるぞ。

 

臨床実習先、こんな違いがありました

一般歯科と審美歯科、計2か所の歯科医院で臨床実習をしました。

正反対の場所だったので、それぞれの良かった点と辛かった点を簡単にまとめてみます。

 

 

1か所目:「町の歯医者さん」

 

良かったこと

・衛生士業務をどんどん任せてもらえる(簡単な歯石取り・歯面研磨・フッ化物塗布・口腔清掃指導など)

・患者の年齢層が幅広いので、年齢に応じたいろんな症例が見られる

・とにかく動きっぱなしなので、時間が過ぎるのが早い

 

辛かったこと

・大抵予約がパンパンに詰まっていて、1日がまじできつい

・忙しいのでドクターがいらついていることも多い

・忙しい→急かされる→あせる→なんかやらかす→おこられる のコンボが完璧にキマるとこころが終わりになる

・仕事を任せてもらっても制限時間が15分とかだったりして、アワワ……となる(この子供めっちゃ泣いてるけどあと15分で全顎研磨してフッ化物~!?)

・実習生をどう扱うかについて歯科助手と歯科衛生士が対立していて困った

 

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最悪の板挟み(そういうことは院内で方針を決めておいてくれ~~~)

 

 

未経験のわたしにとって初めての歯科勤務だったので、最初は患者の首にエプロンひとつかけるのも一苦労でした。

 

でも、かなり流行っている医院だったので、初日から患者さんはどしどしやってきて、あっという間にバキュームを持たされて、もちろんちっとも水が吸えなくて、やり方を教わって、それでも全然できなくて、ウ~っとなっているうちに次の患者が来て、できないのにまたアシストについて、注意されながらバキュームを持って……というのを繰り返す毎日でした。

 

本当に目まぐるしくて、体はクタクタで、帰ってレポートを書いたらもう疲労のピークなのに、怒られたことを思いだすと悔しくて眠れなかったりもしました。

 

「時間の制限」については、良い練習になったとおもいます。

与えられた時間の中で最善を尽くして、きっかりと処置を終わらせるのもすごく大切なことだからです。

 

忙しくてきつかったけど、基本的な症例は大体見ることができたし、アシストもさせてもらったし、衛生士業務もやらせてもらって、無の状態からかなりレベルアップできた気がします。

全部乗り切った今だから言えるのかもしれませんが、1か所めがここで良かったなあとおもいます。

 

いや、でも、まじできつかった。

 

 

 

2か所目:「高級審美歯科」

 

良かったこと

・客単価が高く、1日のアポイント数を絞ってあるのでスケジュールがゆったりしている

・患者のほとんどが30~50代の社会的地位の高そうな人(異常な社長率の高さ)なので、患者対応で嫌な気持ちになることが少ない(むしろお菓子を持ってきてくれたりする)

・セレブリティな、これまで見たことのない世界に触れられる

・歯科衛生士の会話スキルが「ここはキャバクラか?」というくらい高くて勉強になる

・雑用しかしていないのでめったに怒られない

インプラントのオペが見学できた

 

辛かったこと

・高いお金を取っているので失敗が許されない雰囲気があり、簡単なアシスト業務(バキュームやライト、仮着セメント練りくらい)と雑用しか仕事を任せてもらえない(あとは見学)

・ほぼ雑用係の扱いで、見学中にも「そろそろスピットン(ユニットについてる流しの掃除)おねが~い」などと言われる

・スケジュールに余裕がありすぎて何もやることがない時間が生まれるが、だからといって何もしない訳にはいかないので何時間も掃除をし続けるような日もある

 

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よく、窓ふきをするフリをしながらクラスメイトと女子トークをしたりしてました

 

 

1か所めのアポイントぎゅうぎゅうバタバタ生活に慣れてしまっていたので、ここでのゆったりした1日には心底驚きました。

 

アポとアポの間に平気で2時間空いたりするし、患者が1日に3人だけなんてことも。

(もちろん患者がいっぱいの日もありましたが、そもそもの枠を絞ってあるのでそれでも1か所目よりはかなり余裕がある)

 

その代わり、患者1人に割く時間がかなり長いので、アシストは結構疲れます。

 

そして、暇なのはいいんですが、暇疲れするんですね。

スタッフの人たちは空時間になったら座って業務記録などをしているんですが、実習生が座って良い椅子などあるわけがないので、その間ずっと立ちっぱなし。

ろくにやることもなく立っていると頭がくらくらしてきて、貧血になったこともあります。

 

ずっとこの調子では精神も体力ももたないなあ、とおもい、「教科書を持ってきたので座学がしたいですッ!」とかなんとか言って座らせてもらったり、「それ、私やりますッ!」と言って書類のコピーやらカビ取りやら、雑用をどんどん増やして時間を埋めて過ごしました。

 

ゆったりしたスケジュールのおかげで、院長も助手も衛生士も、いつも余裕があって優しい人ばかりでした。

体力的にはきつかったし、多少「ムムム……?」という事件もありましたが、総合的にはすごく楽ちんな実習だったとおもいます。

 

自分のためになったかどうかは置いておいて。

 

あとは、患者がセレブばかりなので、ドクターと患者の雑談を聞いているのが面白かったです。

「こないだエルメスのパーティーに行ったらね…」とか、「議員のナントカさんがね……」とか、冗談みたいな会話が聞けたりします。

 

 

わたしが見た一般歯科と審美歯科はこんな感じです。

自分にはどっちが合っていたかなと思い返してみますが、はっきりと答えは出せません。

就職は都心でしたいなとぼんやり考えてはいるんですが、実習先で見たあのキャバクラ接客が自分にできるとは到底おもえないので、まだ考え中です。

 

次の実習先はまた一般歯科の予定なので、あと半年くらいはのんびり考えようかな。

 

2か所目の臨床実習終了

先週末で、2か所目の実習が終わりました。

 

こちらでは怒られることも全然なかったので、あんまり報告することもありませんでした。

怒られることがなかったのは、わたしの能力が上がった訳ではなく、雑用ばかりやらされていたからです。

 

もう、掃除。

とにかく掃除のひと言につきます。

 

審美歯科をメインにしていることもあって、院内清掃にとても厳しく、1日じゅう掃除ばかりして過ごすことがほとんどでした。

 

特に、大理石の床は院長のお気に入りなので、朝から晩まで何度も磨く習慣がありました。

そのため、掃除だけを行うスタッフがいるのですが、なんだか知りませんが途中から「実習生が来る日は来なくて良い」ということにになったらしく、私が無料の掃除婦として、毎日毎日、床…床…床……。

 

衛生士業務を全くやらせてもらえず、床を拭く日々。

患者の対応をしている衛生士が輝いて見えました。

それを横目に床を拭いているといかにも修業時代という感じがして、ウーッ!おれもがんばって歯科衛生士になるぞ~ッ!という気持ちになったものです。

 

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だんだん床に愛着がわいてきて、ピカピカになると嬉しかった

 

衛生士業務はちっとも上達しないまま、雑用のスキルはグングン上昇。

最終的には院内の在庫管理まで丸投げされるようになり、床を拭いては紙コップの数を数え、床を拭いては歯間ブラシの数を数え、一日の終わりの決め台詞は

 

「お忙しい所恐れ入りますッ 歯間ブラシSSサイズ、残り1箱ですッ では、お先に失礼しまーッす!」

 

という具合でした。

 

怒られないのは精神的に本当に楽でしたが、ふとした瞬間に「自分は一体何をしているんだ……?」とおもうことはしばしばでした。

 

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突然、すべてが間違っていることに気づく

 

実習生はあくまで実習生であって、賃金はもらえないけれど勉強させてもらえるという立場なので、雑用スタッフではないですよね。

どんな雑用もやれと言われたら断れない立場ですが、もう少し積極的に掃除を回避して、何かを教えてもらう時間を作るべきだったかなと反省する気持ちも少しあります。

 

とにかくこれでわたしも、とうとう3年生に進級です。

臨床実習はまだあと半分残っているので本当に辛いですが、ここまで来たらやりきるしかないな。

 

入学前のドキドキ

卒業と入学の季節です。

今年の4月から学生生活が始まる人は、ドキドキが高まっている頃だとおもいます。

 

わたしも入学を目前にした3月は、ずっとこころがモヤモヤして、ドキドキして、ソワソワして、毎日落ち着きませんでした。

 

来月からは気軽に遊べなくなるんだぞ!ということで、休日には張り切って町田リス園とサンリオピューロランドをハシゴしたことを覚えています。

 

その翌日全身に蕁麻疹が出て、駆け込んだ町医者のベットでうずくまってゲロを吐き、医者に「アハハ、こんなんウチじゃ無理」と言われて救急車に乗ったことも、それはそれはよく覚えています。

 

入学を控えていることによるストレスと、台湾リスに体中をひっかかれたストレスと、マイメロディと写真を撮るコーナーに並んでいたら、「次が自分の番だぞ」という所でぼんぼんりぼんと交代したストレスが重なったことが原因かなと考えていますが、担当した医者は「わかんね」と言っていました。

 

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ぼんぼんりぼんのドレスはゴテゴテしていた

 

 

あんまりドキドキしすぎたり、焦って遊んだりするとこういう全く予測不可能な謎の病気になることもあるので気をつけてくださいね。

 

思い返せば、入学当初は毎日あまりにも嫌なことばかりあるので、アッアッアッもう無理アッアッアッって感じでした。

今は臨床実習がアーって感じですが、あの頃ほどつらくないし、なんとか3年生になれそうです。

 

あと1年、がんばるぞ。

 

SPA!にブログのことが載った話

「いま読むべき」とのことですので、読んでください。

 

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「陰毛シールの一面」については、清らかな人間だとおもわれたくてひみつにしていたのですが、ひとつひとつきちんと調べて記事を書く仕事熱心なライターの方がちゃんと調べて書いてくれました。

よっ!ライターの鑑!殴るぞ~!!

 

アマゾンで買えるらしいので買ってください。

(見てみたら購入者からの真面目なレビューがついててウケました。)

mekomekoCLUB

 

 

SPA!っていう雑誌は初めて読んだんですが、「ナニワ金融道」が面白かったです。

ストーリーはあんまりよく分からなかったのですが、キャラクター全部の頭に謎のマークがついている所が面白いとおもいました。

 

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これです

 

光を表現してるんだとおもうんですが、じっと見てると不思議な気分になります。

 

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あんまり気になるので絵にかいてみました。

背景を好きな色で塗ったらいい感じです。

 

 

今週末は歯科衛生士国家試験ですね。

先輩方、応援してます!

 

待合所の気品

用事があって栃木の方へ行きました。

 

朝の那須塩原は東京よりもうんと寒くて、ぶるぶる震えるほどでした。

冷気から逃げるように待合所へ入ると、小さな食堂が。

 

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その名もマイ♥フレンド

 

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雑多な店内

 

新幹線でむにゃむにゃと眠り続けていたので、眠気覚ましに熱い紅茶を発注しました。

 

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まさか、こんなに素敵なカップ&ソーサーで出てくるとは。

 

店の気品は、外観からは判断できません。

人を見た目で判断する者は、探偵失格なのです。

寝ぼけながら、そうおもいました。むにゃむにゃ……。

 

落ちぶれたカルピスゼリー

わたしとカルピスゼリーの出会いは、2015年の夏に遡ります。

 

真夏のある日、ニトリでプラスチックの引き出しを購入したわたしは、泣きながらそれをひきずって歩いていました。

暑いし、重いし、店員の紐かけがヘタクソだったからです。

 

退店して1分で「もう捨てたいな」とおもったのですが、とりあえず自販機コーナーで休憩してから今後のことを考えることにしました。

今後のこととは、具体的には返品についてです。

全部なかったことにして、早く家でクーラーを浴びたいとおもいました。

 

その時、自販機コーナーで適当に購入したのが、これ。

カルピスゼリーです。

 

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飲んだ瞬間、そのあまりの美味しさに元気がモリモリ出てきたわたしは、無事に引き出しを持ち帰り、中に物を入れたり出したりして便利に暮らすことができるようになりました。

今の生活があるのもカルピスゼリーのおかげです。

 

味はカルピスウォーターそのものなんですが、ゼリーにすることで口の中に味が残りにくくなるので、カルピスウォーターよりもサッパリ感がかなり高まっています。

ゼリーのつるりとした舌触りも、ふってふってゼリーや、2つの食感ソーダゼリーを凌駕する完成度の高さで、前者2つが完全に子供向け商品だったことに気づかされることとなりました。

カルピスゼリーは、もはや大人のスイーツなのです。

 

 

そして、2016年1月。

すっかり冬になった日本では、悲しい事件がありました。

 

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落ちぶれたカルピスゼリー

 

真夏のあの日には270グラム130円の高級品だったカルピスゼリーが、90円の大幅値下げ。

「ひんやりデザート」なる商品が真冬に新発売する訳がなく、「コレ!新発売」のポップは売り切りたいがための虚偽記載。

(夏の間にこの自販機で3回カルピスゼリーを購入したけど、その時にこんなポップは無かった)

 

大ヒット商品だと思い込んでいましたが、実際にはあまり人気が無かったのでしょうか。

以前、プッチンプリンのソーダ味が出たときも「これは旨い!定番商品になるぞッ!」と確信していたのですが、2度と見ることはありませんでした。

ひと夏のまぼろし。

 

落ちぶれたゼリーは、あの夏の日の味がしました。