5月の記録

矯正のゴム

毎月初めに矯正のゴムとワイヤーを交換するのだが、今月は交換した2日後にうっかりカレーうどんを食べてしまい、ゴムが即真っ黄色になってショックだった。

ゴムが黄色くなると歯まで黄ばんで見えて、鏡で見るたび元気を無くすんだよなあ。来月は気をつけよう。

 

子育てで一番ムカつく事

「眠そうにしてるくせに昼寝すべき時間になぜか寝ず、案の定夕方になってから耐えきれず寝落ち、そのせいで夜寝る時間もずれ込み、昼と夜ダブルで私の僅かな自由時間を奪われる」事。断トツ1位。

 

回転寿司

一人で食事してる時、食べるしかやることがなくて暇だが、回転寿司はその暇をタッチパネルで埋めてくれる。寿司を食べながら次の寿司を選ぶのは本当に行儀が悪いと思う。でもとても楽しい。

 

のんちゃん

夕食の時にうっかり夫婦の会話が盛り上がってしまうと、自分が仲間外れにされているような気分になるらしく、会話を遮って「やーめーてー!!」って言ってくる。論理的には彼女も一人の人間であって、大人を相手にする時と同じように敬意を持って接するべきなんだが、本当に「うるせえ〜」って思っちゃうね。

言葉が達者で、どんどん生意気になってきてかわいいが、寝てる時とテレビ見てる時以外ずーーーーっと喋ってるのですごく疲れる。ほんのちょっとの事でも「いたい〜!!いたかったの〜!!」と大騒ぎするし、目新しい物を見ると「のんちゃんも持ちたいの〜!!!」と言って諦めないし、パパ拒否が始まって何でもかんでも「ママとやりたかった〜!!!」と号泣する。(のんちゃんは時系列の理解がまだ甘く、未来の事でも「やりたかった」「見たかった」等過去形で言う)

2歳3ヶ月ののんちゃんは、3歳に憧れがあるらしい。「パジャマでおじゃま」に出てきた子供が「〇〇です、3歳です」と言って、器用にパジャマを着る様子を見て、3歳は万能だと思っている様子。自分の要求を通したい時、「アンパンマンみます!3さいです!」「ポテト食べます!3さいです!」などと言ってきて面白い。

最近長靴とレインコートを買ったら、とても気に入ったようだ。雨の日には、水たまりで遊ぶ様子を楽しく眺めた。

 

私の生活

夕飯の後、夫が気まぐれにのんちゃんを連れて散歩に出かけた日があった。家に一人になり、私はその間にイヤホンで長谷川白紙の新曲を聞きながら皿洗いをしたのだが、その時、自分が突然元の形に戻ったような、すごく気持ちの良い状態になった。

イヤホンで耳をふさいで、好きな音楽を聞き、誰にも邪魔される事なく黙々と皿を洗う。そうだ!これが私の生活だったのだ!

子供を産む前の生活には、きっともう一生戻れない。戻れたとしても、その頃私の髪は白くなり、階段を嫌い、毎日服薬しているだろう。今更だが、大きな決断をしたもんだ。

 

旅行大成功

のんちゃんは初日だけちょっと下痢したけど、その後は元気いっぱいで、二泊三日の旅程を楽しく過ごせた。大人も子供も満足のいく内容だったのではないかと思う。

見たことのない道を歩くのは楽しい。もっと旅行に行きたいから、仕事を続ける。

 

見た映画

①鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

古き良きミステリ風で始まるのが良い。なぜなら、古き良きミステリの事が好きだから。「総員玉砕せよ!」のワンシーンが少し出てくるのも嬉しいね。

話は結構エグくて、エグい割にエグ部分のメッセージ性が薄いので、若干エグ損。

あの一族がやっていることは「命に対する尊敬がない」という点で、水木が体験してきた「戦争」というものと一致していて、その一点をきっかけに水木とゲゲ郎は共鳴する訳なんだけど、そのあたりをもう少し描いてくれても良かった気がする。利害関係で始まった二人が、気付いたら「相棒」と呼ぶまでになってて、いつの間に!?って感じだった。

ラストは「なるほど、ここから墓場鬼太郎に繋がるのか……」と納得したが、墓場鬼太郎読み返したら全然繋がってなくてウケた。水木地獄に落ちてるじゃん。一瞬でも納得させるのはすごい事だ。

 

②レッド・ロケット

アメリカの白人貧困層の存在を、最近まで全く知らなかった。なぜなら、貧困層といえば有色人種で、スラムやチャイナタウンに住んでいて、皆ドラッグをやっている。そんなぼんやりとしたイメージだけで生きてきてしまったから。

最近になって、「ピースメイカー」や「アメリカン・フィクション」みたいな作品を見たり、ドナルド・トランプ関連のニュースに触れて、「いや、そりゃそうだよな……」みたいな感じになった。どうして、白人は皆金持ちだと思っていたのだろう。

それはそれとして、この「レッド・ロケット」の主人公マイキーは、本当にどうしようもないクズで、しかも周りを不幸にするタイプのクズだから、登場人物が全員不憫。マッチョな振る舞いもかなりキツい。だけど、映画自体は明るい雰囲気だし、マイキーも呑気なので、夕暮れの田舎町を自転車で走るシーンとか、すごく綺麗に見える。

マイキーみたいな人って、悪気が無いから更生もしない。ピースメイカーは悪気があったから、少しいい奴になって友達もできたのだ。何も変わらないマイキーの旅立ちを、生暖かい目で眺めた。

 

③またヴィンセントは襲われる

フランスの不条理スリラー。「ボーはおそれている」みたいな感じだったら嬉しいな~と思って見に行ったが、全然違った。

「他人と目を合わせると理由なく襲われる」ようになってしまった主人公が、逃げたり対策したり、必死でもがく姿を描いている。

舞台が日本だったら、他人と関わらないようにするのはもっと簡単だろうから、ここまでドラマは生まれなかったはずだ。(フランスでは、ヴィンセントみたいな暗いオーラの男でさえ、突然知らん人に「やあ、いい車だね!」とか言われるらしい)

現実に目があっただけで襲われることは無いけど、なぜかインターネット上ではそれがある!なぜなんだ!やめろ!やめろとか言ってる間に自分が他人を襲っている!なぜなんだ!なぜなんだ〜!!!と、そんな感じの現代風刺にも見えた。

みんなこの映画を見て、インターネット生活を改めよう。目と目を合わせなくても、人と人は愛し合い、微笑みあえる事もあるらしい……。belle mer……。

 

デッドプールデッドプール2

面白〜〜〜い!!!もっと早く見れば良かった!!!

洗練されたギャグ、華のあるアンチヒーロー、悲しき不死身のミュータントならではの捨て鉢バトルスタイル、ベタな復讐物語なのに、そう感じさせない大胆なストーリー構成、チャズ・クレイマー並に可愛いタクシードライバー、出てきて速攻死ぬビル・スカルスガルド、全部最高。1も2も超面白かった。「デッドプール&ウルヴァリン」楽しみだな〜。

 

⑤アッセンブル!ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3の裏側

映画じゃないんだけど、かなり良かったので。こんなの泣いちゃうよな……。俳優たちも監督も、本気でお互いを信頼していて、皆でこの映画を作り上げたことを喜び、誇りに思っている事が伝わってきた。ジェームズが弟のショーンを讃えて抱き合う所もジーンとしたなあ。

ヒーロー映画はなんでもCGだと思いがちだけど、ガーディアンズはめちゃめちゃセットを組んでいることも判明。長回し風の所もカメラマンがワイヤーで吊られてたし、結構アナログな事が分かって面白い。

 

天才マックスの世界

ああ、これはきっと、ウェス・アンダーソン自身の子供時代なんだろう。どうしてそう思うのか、根拠は無いけれど、そう感じる。終盤でマックスが着てたグリーンのベロアのジャケットとパンツ、いかにもウェスが着てそうだった。

子供っぽい大人と大人っぽい子供というのは、何度も何度も出てくるテーマだ。ビル・マーレイが上手かった。

 

ダージリン急行

これもウェス・アンダーソン。家族の再生っていうのも、何度も何度も出てくるテーマ。

結構見てるから、私ってウェス・アンダーソンの事好きなのかな?好きなんだろうと思うけど、大好きにはなれない。なんでだろう。特にこの「ダージリン急行」は、最後がちょっと爽やかすぎると思った。「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」も同じ感想だったな。最後の最後でファンタジーから完全な嘘になってしまうような、ちょっと白ける感じがある。

ムーンライズ・キングダム」と「犬ヶ島」は何度でも見れる。大好き。

そういえば、最新作の「アステロイド・シティ」は突き詰めすぎててちょっと怖かった。もう引退するんか?って感じの、死ぬ前に撮る映画みたいだった。

 

ネクストゴールウィンズ

タイカ・ワイティティの最新作。よほど集客できなかったのか、劇場公開は2週間ほどで終わってしまい、速攻で配信に来た。なのでそこまで期待はしていなかったのだけど、面白かったな。簡単に言うと、「クール・ランニング」みたいな映画。

 

かるかや

無くならないでくれ!!!!