週刊ゆふあや 梨泰院クラス、スア派かイソ派か

月曜日

「蝉かえる」という短編集を読んだ。しみじみと感動する鮮やかな解決。優しい読後感。間違いなく、これからのミステリ界を引っ張っていく人……。前作の「サーチライトと誘蛾灯」からの進化もすごくて、最近読んだ本の中ではかなりぐっときた一冊。

 

火曜日

生協が来る前に冷蔵庫が空になってしまうことが多々ある。仕方なくスーパーへ。

袋をくれなくなったので、大きなリュックを持って行く。食べ物をたっぷり詰めたリュックを背負って帰るのは、ビニール袋をぶら下げて帰るよりも逞しくてカッコいい気がする。「待ってろ、今食糧を届けるからな……!」みたいなイメージ。

 

水曜日

久しぶりに「六枚のとんかつ」を読み返した。以前読んだ時よりも面白く感じる。特に「黄金」のテンション高くミスっていく感じがすごく好きだな。あとは「最後のエピローグ」の天丼は新鮮に笑えた。全体的にギャグの馬鹿馬鹿しさが振り切ってるから、すごく好感を持って読める。

バカミス(バカみたいなミステリ)の名作として有名な本で、出た当時は「たんなるゴミ」「誰にでも書ける」という批判に曝されたとあとがきと解説にあったけど、めちゃ言葉きついな。私だったら泣いちゃうけれども!

最新作「あなたをずっと、探してた」も買ったので、明日の道中読もう。

 

木曜日

友人と炎天下の上野動物園へ。

帰りに「みはし」であんずのかき氷を食べたのだが、あんずが四枚ものっていて、中のシロップにも刻んだあんずが入っているという大満足のメニューだった。普段はフルーツクリームあんみつ一択だけど、たまには冒険も良い。

久しぶりに友人に会い、人と会うっていいもんだな~と思った。

 

 金曜日

こつこつ見ていた「梨泰院クラス」も残り三話。話の本筋である復讐劇と並行して、スアとイソという二人の女性が主人公の男を取り合っている。

素直になれずに自ら茨の道へ向かい、子供のころからの長い付き合いと、昔好意を寄せられていたという武器だけでひたすら待ち続けるスア。

欲しいものに対してどこまでも貪欲で、好きになったら呆れるくらい素直。人を惹き付ける魅力を持つ天才肌のイソ。

どう考えてもイソが勝つんだろうなーと思いつつ、スアに勝ってほしいと思っている自分がいる。そりゃ、誰だってイソみたいに生きたいし、イソみたいな女が好きでしょ。でも、なぜかああいう風にはできない。どうしてもスアに感情移入してしまう。

スア、がんばれよ……。

 

土曜日

餃子の満州に行ったのだが、全体的にどんどん味が落ちていて悲しい。定期的に行ってるから分かる。

フジロックの過去映像配信かけながら作業していて、平沢進が特に良かった。