週刊ゆふあや 赤ちゃんの怖い夢

水曜日

のんちゃんはよく、寝ながら奇声を上げる。ピエーッと一瞬、泣くような叫ぶような声を出し、すぐにまた眠るのだ。怖い夢でも見ているのだろうかと、よく夫と話をする。

私が見る怖い夢は、決まって仕事でミスをするとか、理不尽な理由で追いかけられ殺されそうになるとか、自分の体験や、読んだ本や、見た映画、嫌なニュースを元にして構成されている。

しかし、のんちゃんの夢はどうだろう。生後5ヶ月で見る悪夢である。お腹をすかせて泣く夢か。床に頭をぶつける夢か。

私はそれよりもっと恐ろしい、人間の根源的恐怖を刺激する夢をいつも想像してしまう。例えば、赤い丸が2つ、暗闇に浮かんでいる夢。それぞれが不規則に、大きくなったり縮んだりする。ただそれだけの怖い夢。

 

木曜日

のんちゃんは離乳食があまり好きではないようで、いつも嫌嫌口に入れ、ほとんど吐き出して、我慢の限界が来たら泣く。泣いている人に無理やり食べさせるのは心が痛むので、泣いたらやめるようにしている。

今日はかぼちゃをあげてみたら、比較的よく飲み込んだように思う。かぼちゃ、美味しいよね。私も好き。

最近はずりばいをするようになり、触りたいものを見つけると一直線に、でもまだ上手に動けないので、モゾモゾと時間をかけて移動する。

生まれてからこれまで、その成長を横で見ていて思うのは、できるようになるまでの時間はほんの一瞬だという事。そしてその一瞬の、まだ上手にはできないけれど、一生懸命やろうとしている姿が本当に美しく、愛しいということ。

 

金曜日

毎日暑すぎて、赤ちゃんを連れての外出は無理だ。ベランダにちょっと出して、お茶を濁す

 

土曜日

水色のギンガムチェック柄のサッカー生地が売っていて、とても素敵だったので、それを買ってのんちゃんにロンパースを作った。裏地はガーゼで。

これからセットのスタイも作ろうと思う。船の刺繍を入れて、夏らしくしたい。

手芸は楽しい。手芸をしていると、自分の中の、特にめちゃめちゃ自分な部分が満たされる。

 

日曜日

海外ドラマ「シャーロック」を見始めた。

ベネディクト・カンバーバッチシャーロック・ホームズマーティン・フリーマンジョン・ワトソン役をやっている。

私はベネディクト・カンバーバッチが好きだし、カンバーバッチがやりがちな「変人で気難しくて嫌われてるけど善人かつ天才」系のキャラクターも大好き。その中でも探偵は特に好き。バディ物も好き。総合して、最高だ。

マーティン・フリーマンの「一見まともそうだけど、実はホームズよりヤバいワトソン」も良い。これは恐らく全部見る。

 

月曜日

インスタで手作りの子供服の写真をアップしている人がいて、どれもセンスが良くて素敵なので、ダウンロード型紙を買ってみた。

1着ワンサイズ800円はちょっと高い気もしたけど、裁縫を完成させるにはとにかくやる気が大切なので、かわい〜!これ作りたいな〜!と思ったものを買わなくてはいけない。その情熱だけが、手を動かす。

もっと安くて良い本があるかも……とか考えていると、何もやりたくなくなってしまう。

早速プリントして、布もネットで買った。

仕様書を読んでみたら、ロックミシンが当たり前に存在する前提になってたけど、めげないぞ。ジグザグミシンかければ行けるっしょ。

 

火曜日

一人で外出。

このように、夫がのんちゃんを終日みてくれる日があり、しかも、家を出る前には「ゆっくりしておいで〜」とひと言言ってくれる。そのおかげで私は正気を保っているし、育児を楽しめるし、ベランダの草木にまで水をやれる。深い感謝。

病院へ行き、その帰りに買い物をして、カフェに寄ってメロンソーダを飲みながら読書をした。

帰ると、夫とのんちゃんがいる。1日外で自由に過ごした後に見る夫とのんちゃんは、普段よりも可愛く見える。