週刊ゆふあや 怖すぎ爆叫び映画

水曜日

午後ローを何となく見た。「パーフェクト・ゲッタウェイ」という映画で、ジャパネットたかたを挟まれながらボーッと見るのに丁度良いサスペンスだった。

毎日暑すぎて気が滅入る。空気が熱そのものって感じで、吸うと息が苦しい。今日ものんちゃんをベランダに少しだけ出して、あとは室内遊びにした。

夜、夫がスーパーマリオ3をやっている所を見る。私は砂漠の太陽で挫折しているので、その先が見られて嬉しい。

 

木曜日

のんちゃんが生まれて6ヶ月経ったので、お祝いをした。ハーフバースデーというやつだ。

私が作ったワンピースを着てもらい、壁にバルーンの装飾をして、写真を撮る。

今朝買いに行った2人用の小さなデコレーションケーキには、名前入りのプレートを付けてもらった。のんちゃんに見せると、0秒で躊躇なくケーキを触り、表面に指の跡がついた。この躊躇の無さ、これぞ赤ちゃん。最高だ。舐めないようにすぐに手を洗った。

のんちゃんが眠った後、夫とホットクックで作ったビーフシチューを食べながら、お互いを労った。今日はのんちゃんのお祝いの日であり、二人で頑張ってきた半年間を称える日でもある。

生まれたときはとても小さく、弱々しかったのんちゃんも、今ではぷくぷくと赤ちゃんらしくなった。よくここまで大きくしたなあと、顎のたぷたぷお肉を見る度に嬉しい気持ちになる。生まれた頃の写真を眺めながら、感慨にふけった。

 

金曜日

昨日のハーフバースデーで装飾に使った風船を、すぐに捨てるのはもったいない気がして、なんとなく寝室に転がしておいた。そしたら、深夜2時に突然破裂。マジで最悪。恐かったし、すっかり目が冴えてしまって、その後なかなか寝付けなかった。

朝はかなり体が重たい状態で起きたが、窓を開けるとすごく涼しくて、いい気候。久しぶりにのんちゃんと散歩に出たら、気分もすっとした。図書館で絵本を数冊借りて帰宅。

午後は離乳食のストックを作ったのだが、繊維ってどのくらい食べさせていいの?繊維入れないと色水なんだけど。色水が正解だとすると、ほうれん草5枚から小さじ2しか作れないんだけど。

茹でて、ブレンダーやって、足りないからさらにすり鉢でペーストにして、それを茶こしで濾して、残るのは小さじ2の色水と大量の洗い物!ヒー!解散解散!

 

土曜日

4時に私を起こしてミルクを作らせ、200mlをすぐに飲み干し、また寝たと思ったら、6時半には起床する元気な赤ちゃん。愛してるよ。

今日も涼しかったので、眠気を覚ますためにのんちゃんを連れてベビー用品店に行き、お湯を注ぐだけのインスタント離乳食とプレイマットを購入。

寝返りとずりばいをマスターし、方向転換もできるようになったので、プレイマットを敷いて周りを囲い、中で遊ばせることにした。

帰宅して早速和室に敷いてやると、表面の魚の柄が気になるのか、ペチペチ叩いて遊んでいた。

ところで、「everything everywhere all at once」の日本公開はいつでしょうか。湯布院綾香はずっと待っています。待っていますよ。

 

日曜日

今日も比較的涼しく、散歩に行けた。

離乳食の後、バウンサーに座ったまま寝落ちしたので、寝室のベッドに運ぶ。とてもよく眠っており、これはぐっすり昼寝2時間コースか!?と浮足立って「ミッドサマー」を見始めたが、30分で起きた。ウー。

アレクサに「蛙亭のトノサマラジオかけて」って言ったら「かわずてい」と復唱してきた。わざわざ難しい読み方を選ぶのはいかにもAIらしくて良い。特に理由は無いが、人間はしないんだ、そういうことは。

 

月曜日

また暑くなったので、家で子守と裁縫をして過ごす。

今日はスリーパー(赤ちゃんが寝るときに着せるベストみたいなもの)を作った。前にも一着作って、それがクーラーの季節になり毎晩活躍するようになったので、洗い替えだ。胸元に名前とさくらんぼのマークを刺繍した。

夕方少し涼しくなったので、のんちゃんを連れてスーパーへ。

今年はカツオが豊漁らしく、刺し身やタタキが安いので、何度も食べている。今日もそれ目当てで行ったが、それほど安くなかったのでアジフライを買って帰った。もうカツオの季節は終わったのだろうか。

のんちゃんは魚売り場が寒かったようで、少し泣いた。ブランケットを掛けたら泣き止んだ。

 

火曜日

映画館で「女神の継承」を見た。

POVモキュメンタリー形式のホラーで、「代々女神の憑代を受け継ぐ一族への取材」という形式で、映画は始まる。

憑代の女性が、近隣の住民の不調を治す様子が映される。カメラマンに向かって「癌は治せませんよ、病院に行ってください(笑)」なんて和やかに言っているのを、欠伸しながら見ていた。

アジアらしい小さな木造の家と、ジメジメとした空気感の中で淡々と語られる、当たり前のように女性を犠牲にし、続いていく土着信仰の姿。物語が加速し始めると、もう欠伸をする余裕は無くなり、ひたすら「もう勘弁してくれ……」と思いながら、気付くと背中にじっとり汗をかいていた。

そして終盤に押し寄せる絶望。恐ろしすぎて、心の中で爆叫びする。やっと終わったと思ったら、エンドロールまでもがなんとも不快。もう凄すぎる。早く外に出たくてたまらなかった。

劇場の外に出ると、ギラギラと太陽が照っていて、ほっとしたと同時に疲労感が押し寄せた。すぐそばにあったカフェに入って甘いジュースを飲み干して、速攻で帰宅して2時間ベッドで寝た。

体調を崩すほど怖いなんて、素晴らしい映画だ。恐怖に打ちのめされるために見に行っているから、最高の気分。でも、しばらくは明るい映画を見よう……。