週刊ゆふあや 一期一会の夫料理

月曜日

ここの所ずっと雨が降っている。

晴れの日を待っていたら洗濯物が山盛りになってしまったので、脱衣所に干して、近くにサーキュレーターと布団乾燥機をセットしてみた。

夕方確認すると、どれもフチの分厚い部分ががなんとなく湿っていたが、まいっか、と思った。

 

火曜日

気まぐれに西洋美術館の常設展示を見に行くと、壁にかかったモネの「睡蓮」の絵に「俺はこうした、お前はどうする?」と言われた。

お前たちは無職の幻想だと思うだろうが、実際の所、言われたのだ。

教科書やテレビなどで何度も見てきたモネの絵だが、これまではそれについて全く何も思う所が無かった。

しかし、実際に目の前にすると、その迫力たるや、スーパーたるやであった。

見ているとビリビリくるものがあり、自分の中にもふつふつと、何か怒りにも似た衝動的なパワーが眠ることを感じた。

それ以上説明できないのは、私が美術を鑑賞するに足る知識を持たないせいだと思い、美術鑑賞についての本を買って帰った。

 

水曜日

トイレの大掃除をした。

温水洗浄便座の掃除方法を調べてみたら、とても簡単に便器から外れる事が分かった。

便器の方は、サンポールが良いとの情報を得て買って来た。

強い洗剤で臭いがキツいが、サンポールで磨いたあとはいつもと違うサッパリした感じがあり、やって良かったと思う。

夕飯は豚しゃぶ。

 

木曜日

外出し、花瓶を買って帰った。

昨日作った豚しゃぶについて、今日になって夫がすごく美味しかったと言ってくれた。時間差。

 

金曜日

先日買った「女の園の星」という漫画がちょ〜〜〜〜面白い。何度も読み返している。

去年買った「夢中さ、きみに」と「カラオケ行こ!」も読み返した。

「カラオケ行こ!」は、どうしても読みたくて、ドキドキしながらコミティアに出かけ、並んで買ったのだ。(コミティア初めてだった)

帰りの電車の中で読んで、あまりの面白さにしばらく天井を仰いだ記憶がある。

 

土曜日

昼食は私が作ったガパオライス、夕飯は夫が作った夫のオリジナル料理。

私はマニュアル人間なので、名前の無い料理を作ることができない。

夫はあるものを適当に加熱して、適当な調味料を混ぜて、オリジナル料理を作る。

ただし、同じ味のものは二度と出てこない。

一期一会の夫料理が私は好きだ。