週刊ゆふあや 許せない蕎麦屋

水曜日

休日。夫が美味しいカレー屋に案内してくれたのだが、たまたま店がお休みだったので、近くにあった蕎麦屋に入ってみた。今日は真夏のように暑くて、冷たい蕎麦がすごく美味しそうに思えたのだ。席について、「冷やしぶっかけおろし蕎麦」を注文。名前を口にするだけで少し涼しくなるようなメニューだが、しかし。出てきた蕎麦はぬるかった。明らかに、常温の水で洗っただけの状態である。

「冷やしぶっかけおろし蕎麦」がぬるいって、そんな最悪な事、あるか?ないよな?ないと思うな〜。信じられないが、現実に目の前の蕎麦はぬるい。

思えば、テーブルについた時に出された麦茶もぬるかった。そこで気が付くべきだったのだ。この暑いのにぬるい麦茶を出す店は、蕎麦もぬるいに決まってる。ご飯ものに切り替えよう、という判断もできたはずなのに。

ガッカリしながら店を出て、テンションを上げ直すために近くにあったオシャレなドーナツ屋でドーナツを買うことにした。トレーとトングを持ってウキウキとドーナツを選んでいると、夫がそっと近付いてきて私に囁く。

「大変だ、この店、さっきの蕎麦屋の系列店だぞ……!」

あっという間にウキウキ気分が薄れていく。手に持ったトレーとトングを今更戻す訳にもいかず、仕方なくエッグタルトを2つ買った。「日本一美味しいエッグタルト」と書いてあった。絶対に言い過ぎだと言う事は食べなくても分かる。ぬるい蕎麦を出すような店の系列店なのだから……。

近くの公園に行き、原っぱでエッグタルトを食べた。予想の通り、まあ不味いってことは無いが中の下くらい、ともかく日本一では無いことは確かな味だった。分かっていたけどウケた。クソだな〜と二人で笑って、結果的にはなんか楽しかった。

 

木曜日

朝、ベランダにでっかいカメムシがいるのを見つけてウワ〜と思った。それから昼になっても夕方になってもちっとも動かない。もうそろそろ23時になる所なんだけど、一応見てから寝ようと思ってカーテンを開けたら、まだ同じ場所に同じポーズでひっついている。うちにお泊りする気らしいが、正直帰ってほしい。っていうか、丸一日同じ場所にずっとひっついてる人生って、いったいどういう事なんだ。ものすごい贅沢のような気もするが……。

生協で買った柿が甘かった。ポークビーンズが上手にできた。

 

金曜日

昨日「上手にできた」と書いたポークビーンズだが、夫がなんだかんだ理由をつけて食べたがらないので「美味しくなかった?」と聞いたら、何度も「そんなことないヨ」「おいしいヨ」「たまたま飲まなかっただけだヨ」と否定してくる。絶対に嘘をついている時の顔で。バレバレなのでもう少し追及してみると、絞り出すように「……やや甘い……」と言ってきた。甘いスープが苦手なのだそうだ。元々夫はトマトがそんなに好きではないので、酸味が強すぎると飲みにくいかな〜と思っての配慮だったが、それが逆に良くなかったみたいだ。私はめちゃめちゃ美味しくできたとおもったんだけどな。まだまだ知らないことあるね。

カメムシはどっかに行った。2泊はさすがに怒ろうと思ってたからほっとした。

 

土曜日

ドキドキすることがあり、かなり悲観的な想像もしてしまったが、結果的には何の問題も無かった。ああ良かった、とホッとしたらお腹が空いて、マクドナルドで月見バーガーとポテトを食べた。最近はバーガーキングを食べることの方が多かったから、それと比べるとマクドナルドの味付けがすごく上品に感じられて、面白かった。

月見バーガー初めて食べたよ。おいしいね。

 

日曜日

夜、お風呂も済ませて寝る準備万端という所で、トイレットペーパーの在庫が完全なゼロになっている事に気づいて焦った。夫が買いに行ってくれた。私のためにヨーグルトとアイスを買いに行って帰宅したばかりだったというのに、再び外へ……。ラブ……。

 

月曜日

読みたいなーと思っていたメルカトル鮎シリーズの新作「メルカトル悪人狩り」がなんかリビングの床に落ちてたから、夜はそれを読んで過ごした。最近読んだ本、ゆうこすのメイク本とPUIPUIモルカー図鑑だけだったから、久しぶりに小説読んで、小説ってめちゃ面白いな〜って思った。

 

火曜日

夫婦共々仕事でクタクタなので、夜はロイヤルホストに行ってもいい日になった。

ハンバーグとクリームコロッケとエビフライが熱々の鉄板に乗ってるやつ、英国風パンを注文。私の欲望をすべて叶えてくれる味がした。エビフライでかい。ハンバーグはなんかみっしりしてる。パンにはついてきたバターをしっかり塗って、カロリーを上げて食べたらめちゃ美味しい。ロイホってステーキよりハンバーグの方が満足度高い気がするな。また仕事頑張って、ロイホに行くぞ!

帰宅するとネットで注文したパジャマが届いていた。無地のものを選んだつもりが、布じゅうにいっぱい「have a nice dream」とプリントされているものを間違えて注文していた。かなり悩んだが、面倒なのでそのまま着ることにする。みんなも、よい夢を。