週刊ゆふあや 旅行中止

水曜日

先日受けた血液検査の結果を聞きに行く。貧血ぎみと感じて受診し、その結果は、やはり貧血だった。しかし、鉄剤は鉄欠乏性貧血かどうかを確認してから出すから、それを調べるためにもう一度血液検査をしましょうとのこと。ン〜〜〜。

正直クソムカつくのだが、キレる勇気も無いし、こういう場面でゴネると、ゴネたことをカルテに書かれ、一生腫れ物患者になることを知っているので、黙って再び血を抜かれた。

それにしても、昔は採血で具合が悪くなりやすくて、寝ながらやってもらうことも多かったが、出産してから平気になった。あれに耐えられたのだから、少し血を抜くくらい何でもないなと思える。

その後、スーパー銭湯へ行き、指先がふやけるまでお湯に浸かり、マッサージチェアに座って、蕎麦を食べて帰った。

のんちゃんは最近よく「平家」って言う。

 

木曜日

急に気温が下がり、憂鬱な気分。

映画「グッバイ、リチャード!」を見た。

余命宣告をされた真面目な大学教授が、なりふり構わぬ人間に変わり余生を楽しもうとする話。大学教授はジョニー・デップ。固い役をやると、色っぽさが際立って素敵だ。

私は自分の人生を生きていない気がする。自分の人生を生きるということは、別に傍若無人になるという事ではないけれど、それにしても私は、子供の頃からずっと、自分を殺して生きている。ように思う。おかげさまで、自分がどういう人間なのか、自分でもよくわからなくなった。自分を解放してからのリチャードは見ていてとても愉快な男だったが、私は半年後に自分が死ぬとわかっても、つまらない人間のまま死ぬのだろう。悲しいね。

 

金曜日

昨日に引き続き、とても寒い日。もう10月に入って一週間が過ぎようとしている。信じられない。

赤ちゃんと暮らすということは、赤ちゃんにほぼ全ての時間を捧げるということ。最高の贅沢であることに違い無いのだが、日々は溶けるように過ぎていき、曜日感覚も失いがちだ。

鉄欠乏性貧血であることが無事証明され、ようやく鉄剤をゲット。これで元気になることでしょう。

のんちゃんが「ママ」「パパ」と言った。「マママ」「パパパ」とも言うので、何もわかっていないことは確かだが、それでも嬉しい。

 

土曜日

鉄剤を飲み始めたら、朝ちゃんと起きられるようになった。頭もスッキリしていて、色んなことが考えられる。のんちゃんとも元気に遊べる。すごく良い。世界が輝いて見える。

夜はキングオブコントを見る。最高の人間、すごく面白かった。ブドウの所が特に好きだ。ああいうシーンを私も書きたいよ。もっと見たいから、続けてほしいな。

 

日曜日

鉄剤最高。今日も視界が明るいよ。

本当に行きたくなかったけど、久しぶりにジムに行って、30分ランニングをした。

 

月曜日

図書館で本を借りたいのに、先週の怒られ以来なんか行きにくくなってしまった。終わったことだし、もう気にする必要はないと分かってはいるんだけれども。

 

火曜日

家族旅行に行く予定だったのだが、キャンセルした。行き先の天気予報を見たら、日程の全てが雨予報だったのだ。ベビーカーの雨カバーを買って……タクシーを使って……とか色々考えたが、考えるほどにやめたほうが良い気がしてきて、きっぱり諦めた。雨と赤ちゃんの組み合わせは、巨大な疲労しか生まない。

映画「華麗なるギャツビー」を見た。

1920年代のアメリカって、ほんとすごい時代だなって思う。この前読んだ「パワーオブザドッグ」で描かれていた西部の様子と合わせて考えると、結構面白い。時代を見るのにはいい映画だった。