週刊ゆふあや ポンポコたぬきの人

なんか疲れてて更新おくれた

 

水曜日

明日からしばらく雨予報のため、今日のうちに重いものを買っておこうと思った。雨で無ければベビーカーに積めるから。スーパーへ行き、醤油や牛乳、豆腐、ベビーフードなどを購入する。

鶏肉と野菜をホットクックで蒸してみじん切りにし、赤ちゃん用のデミグラスソースで和えたものを夕飯に出したら、とてもよく食べた。いや、と基本的に何でもとてもよく食べるので「嬉しそうに食べていた気がした」が正しいかもしれない。具体的には「その皿ばかり指差して催促してきた」。

 

木曜日

雨のため、抱っこ紐で散歩。

当たり前に歩き回るし、意思の疎通も結構取れるし、自我も強いし、かなり「子供」って感じになってきたけれど、抱っこ紐にすっぽり収まっている姿を見ると、「まだまだ赤ちゃんだな」と思えて、少し嬉しい。

「〇〇な人〜?」って声かけると手を挙げるが、内容はわかってないから、「ポンポコたぬきの人〜?」とか意味不明の事言っても自信満々に手を挙げてて、こういう時も「赤ちゃんだな〜」って思う。かわいい。

夕飯作りながら何となくトトロの歌(雨ふりバス停〜の方)歌ってて、トトロの内容思い出したらめちゃめちゃ泣けてきて困った。

子供の頃は不思議な冒険譚として、ただただ楽しく見ていたんだけど、今は完全に親目線になってしまったから、サツキの健気さが辛い。入院しているお母さんがサツキの髪を先に結う所、あれがサツキにしてあげられる精一杯なのだと思うと……。もう、死ぬほど泣きたい時以外は見られないかもしれない。

 

金曜日

のんちゃんを連れて、近所の桜並木を散歩。適度な広場で靴を履かせて地面に降ろしたら、昨日の雨で水が溜まったマンホールの蓋に直行して、膝ついて触りまくって、手とズボンがドロドロになった。

帰宅して着替えさせ、その後「ひよこはにげます」を5回読まされた。もうおしまいだよ〜って離れようとしても、もっと読めって騒いでて辛かった。

夫が「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を見に行ったので感想を聞いたら、「昔こういう事があった。懐かしいなって思った」って言ってて怖すぎた。詳しく聞いたら意味は分かったけど、本当に「昔こういう事があった」って話だった。すごい男と結婚したな〜。

 

土曜日

PMS対策で「加味逍遙散」っていう漢方を飲んでみたら、かなりマシになった。

イライラと病的な眠気が特に辛くて、最初は小林製薬の「ネムルナ」っていうアホみたいな名前の薬を飲んでみようと思ってたんだけど、詳しく調べてみたら中身は「加味逍遙散」だってことが分かったので、それを買った。

今の所全然イライラしてないし、ちょっと眠いけど抗えてる。ここの所、ほんと毎月泣きたくなるくらいキツかったから、嬉しいな〜。

映画「アス」を見た。いまいちだったな……。「ゲット・アウト」と「NOPE」がものすごく面白いから、見る前から面白い事確定だと思ってたので、なんか逆にびっくりしてしまった。

 

日曜日

朝のんちゃんに自分の服を選ばせたら、変な組み合わせになって可愛かった。

夕飯に豚のマスタードマヨソース炒めと酢の物を作った。

 

月曜日

「センス系」って言葉の意味が全然わかんなくて、「センス系とは」「センス系 意味」で検索してみたけど、全然解説してくれてる人がいなかった。いい意味なのか悪い意味なのかも分からない。でも、センスが良いなら普通に「センスが良い」って言うと思うし、あんまり良い言葉じゃないんだろうな。

夕飯に鶏の照り焼きを作った。

 

火曜日

映画館で「フェイブルマンズ」を見た。めちゃめちゃ面白い!!!!!マジでなんとなく見に行ったのだが、凄い話すぎて見終わった後ちょっと震えたね……。

スピルバーグの分身であるサミー・フェイブルマンという青年と、その家族の、実話に基づく物語。そう聞くと、スピルバーグのサクセスストーリーだと誰もが思うのだけど、全くそんな話ではない。語られるのは「激ヤバお母さんと家庭崩壊の話」と、「スピルバーグが抱える芸術家の業」である。

それによって周囲や自分を傷つける事になったとしても、作らずにはいられない人間というのがいる。家庭崩壊しても、何度心がズタズタになっても、怒りをぶつけられ、殴られても、泣かせても、また作る。美しければ撮る。面白ければ撮る。撮ってはいけなくても撮る。そして編集する。してはいけないと分かっていてもする。自分のしたいようにする。それが素晴らしい映画のためならば。そしていつか、孤独になる。

「映画はライオンだ」という印象的な台詞が出てくるのだが、それが見た後いつまでも心にひっついて離れない。「フェイブルマンズ」を作ったことも、家族と自分の傷を抉る行為な訳で、心を引き裂かれながら撮った事だろう。さすがに両親は亡くなっていると思うが。そしてこの映画は、作ってくれてありがとうと言いたくなる程に、素晴らしかった……。

もう一つ印象に残ったのは、サミーの母が「自由な心で生きなさい。誰にも負い目は無いの。ママにもね」って言うシーン。これ、見ると分かるんだけど本当に凄い所で、サミーの母のヤバさが凝縮してる。多分実際に言われた言葉なんだろうと思う。完全なフィクションだとしたら、狂いすぎててボツになるはずだから。

自分を美しい成功者にしなかった事は、とても尊敬できる。宮崎駿が「風立ちぬ」を作ったように、芸術家はキャリアの終盤になると、自分の業を作品にしたくなるのかな。